※このテーマでは、ゴキブリであると、
識別できるような画像は、一切使用しません。
下図のゆるい絵を使用のうえ記載します。
はじめに
どうもMizokeiです。
この記事は、ゴキブリについて考え、どうやって駆除できるのか、真剣に考えるコンテンツです。特に一人暮らしの方には共感頂けるのではないでしょうか。
シリーズとして書いていきますので、他の記事も合わせてご覧頂けますと幸いです。今回は、ゴキブリを駆除するための専用の駆除装置について考えていきたいと思います。アイデアをカタチにするゴキブリ駆除装置の開発編です。
繰り返しアイデアを練ります
一回の記事で、理想的なゴキブリ駆除装置を完成させるのではなく、いろんなアイデアや駆除要素を組み立てて、ひとつひとつカタチにし、検証し、改良を重ね、効果的なツールを作り上げられればなと思っております。
開発したゴキブリ駆除装置は、何かしらのカタチでみなさまの手にも届くように考えておりますので、どうぞ楽しみにしていただければと思います(・・・需要があるかわかりませんが)。
ゴキブリをどう捕まえるか
さて、そろそろ寝ようか・・・。寝室に向かおうとドスドスと歩き回っているときに、偶然ゴキブリを見つけたらどうしますか?
ゴキブリを駆除するには直接駆除する方法がありますが、手を使わず駆除することができれば、これに越したことはありません。家にひっそりと侵入してきたゴキブリを、気づかないうちに捕まえ、駆除できれば、非常に嬉しい出来事でしょう。駆除の確認ができた日には、ピザLサイズを2,3枚でも頼んで宴といきたいところです。
ゴキブリを駆除するための手段については、特に以下の記事にまとめてありますので、お時間がありましたら、ご覧頂けますと幸いです。
ゴキブリホイホイという非常に強力な課金アイテム
世の中には、ゴキブリホイホイというアイテムがあります。ホウ酸ダンゴも非常に安価で売っていますよね。この効力ってどれほどのレベルなのでしょうか。家にはいくつかのゴキブリホイホイと、ホウ酸ダンゴを設置していますが、効果を感じる日もあれば、その性能を疑う日もあるかもしれません。
そこで今回は、オリジナルなゴキブリ駆除装置を考え、アイデアをカタチにし、実際に作り上げてみようと思います。ちなみに、今回は開発までを記事にします。作ったゴキブリ駆除装置の検証については、また別途、記事としてまとめることができればと思います。
念の為・・・
あと1点。既存のゴキブリ駆除グッズに対して、否定的な感情を抱いているわけではありません。あくまで、自分で作ってみたらどうなるか、という好奇心に基づくものですので、市販されているゴキブリホイホイや、ホウ酸ダンゴは今後も買い続けますし、愛用することに変わりはありません。ゴキブリ駆除グッズリスペクトです。そのあたりについては、誤解のないようお願い致します。
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ゴキブリ駆除装置を自作する
今回、安易な気持ちでゴキブリ駆除装置を作りたいな、から始まった記事ですが、考えれば考えるほどいくつかの障壁が見つかりました。
と言いますのも、ゴキブリ駆除装置を自作するうえで、考えなければならないことは何点かありました。それは、当たり前の話なのですが、まずはどういう手段で駆除をするか、という問題です。そして、そのそれぞれの手段が、危険性の無いものであるかという点です。もちろん自作しますので、開発するにあたってのコストも重要です。
ゴキブリ駆除装置を作る上でのリスク・危険性
ゴキブリ駆除装置、俗に言うゴキブリホイホイは、素人考えで開発すると、大きな危険を生んでしまう場合があります。私も、いろいろとアイデアを練っておりましたが、思いつくと同時にその危険性も考えてしまいました。なかなか、難しい世界のようです・・・。
たとえば、ゴキブリ駆除装置に、通電による仕組みを採用し電池を使用する場合や、害虫に有効な特殊なガスが噴射される仕組みを考えてみましょう。
ゴキブリ駆除装置は、一定の期間、昼夜問わず、家の隅々に設置をし、24時間365日放置しておくのが基本です。そのため、長時間設置しておくことで、火災の原因になったり、怪我の要因になったりするような仕組みでは、お話にならないのです。
上述したガスについても、長時間放置することで、知らない間に引火し、火災の原因になるかもしれません。電池がショートすることで、こちらも火災を発生させてしまうかもしれません。火災でなくとも、人体に有害なガスであれば、それだけで健康被害に直面するということも考えられます。
従って、いかにシンプルに、人畜無害で、そして量産するために低コストで作ることが出来るかどうかということが鍵となります。そういった観点にも注目し、いろいろと試行錯誤のうえ、作っていこうと思います。
ゴキブリ駆除装置の設計イメージ
それでは、さっそくですが、ゴキブリ駆除装置の設計イメージについて触れていきたいと思います。まずは、下図の設計イメージをご覧ください。
ネズミ捕りや動物を捕獲する際の罠を参考に、それと似たような構造でイメージしてみました。仕組みは至ってシンプルです。それぞれ順を追って説明していきます。
①入りやすいスロープ
ゴキブリ駆除の目的を達するためには、まずゴキブリ自身に装置の中に入ってもらわなければなりません。そのために、入り口が異常に高い位置にあったり、段差があったりするのは、非効率的です。ゴキブリ自身にも怪しまれます。可能な限り自然な構造にしなければ、ゴキブリも気軽に入ってくれないでしょう。
②すだれ式ドア
次に「すだれ式ドア」です。この装置で最も重要な仕組みです。
仕組みは非常にシンプルです。入る際には開くドアが、逆方向に移動する際には、ドア下部の出っ張りに引っかかり、開かないというものです。
うまく装置内に侵入したゴキブリは、入ることはできても、出ることができなくなり、身動きを取ることができなくなるという単純な構造です。
「すだれ式」ってなんやねん
ちなみに、なぜ「すだれ」と呼ぶのか。特に意味はありません。思いついたタイミングで言いたいだけでネーミングしました。実際、すだれは100歩ほど譲って、似たような動作をするので、あながち間違ってはいないと思います・・・。
③市販のエサ置き場
ただ、出ることができなくなるだけでも、捕獲の役割は果たせます。しかし、効率よく侵入させるためには、うまく装置の内部におびき寄せる必要があります。
そのために、誘引剤として、エサを置く場所を用意しました。内部に設置するエサは、市販の誘引剤やホウ酸ダンゴでも良いと思います。一定の距離があるのは、全身すっぽり駆除装置の中に入ってもらう目的です。
有毒エサは用意したほうが良い
「②すだれ式ドア」の仕組みを用いて、捕獲に成功したら、脱水性のあるホウ酸ダンゴを用いて、装置内で駆除するのが理想的な手段かと思います。
誘引のみの効果で、有毒性のないエサを設置した場合は、装置内でゴキブリはすぐには死にません。ゴキブリが死滅するには、単純に餓死するしかありませんので、生きた状態で放置を避けるためには、一定有毒エサは必要かと思います。
対象は「クロゴキブリ」です
さて、前提を忘れていました。今回、対象とする個体は「クロゴキブリ」です。飲食店やビルなどで出現しやすい「チャバネゴキブリ」ではなく、一般家庭内でよく見つかる「クロゴキブリ」を採用しようと思います。
名称 | クロゴキブリ |
体長 | 平均 3.0 cm |
身体の色 | 黒褐色 |
特徴 | 家に侵入しやすい |
「チャバネゴキブリ」のほうが、体長は小さいので、こちらも対象にはできるかもしれません。ですが一応、家の中での駆除を目的とすることから、今回のゴキブリ駆除装置の自作に至っていますので、細かいですが念頭に置いていただければと思っております。
生態の詳細については、以下の記事にまとめておりますので、お時間ある際にでも、ご覧頂けますと幸いです。
とはいえ、「クロゴキブリ」であろうと、「チャバネゴキブリ」であろうと、ゴキブリそのものの性質に、特に駆除する上では差は無いのでは、とも思っております。そのため実際に開発し、検証を行う際には、「チャバネゴキブリ」も対象とする可能性があることは、ご認識のほどよろしくお願い致します。
カタチにしていく
さて、それではお楽しみのイメージを具現化するお時間です。絵に描いた餅とならないように、しっかり実物のツールとして作っていきます。
3Dデータを作っていく
さっそくですが、イメージした駆除装置を3Dデータに落とし込みます。3Dデータに落とし込むにあたり、いくつかのパーツに分けて作成しようと思います。以下の図をご覧ください。
ざっくりと以下の4つのパーツに分解しました。これから、それぞれのパーツについて設計イメージをもとに3Dデータ化していきます。
- すだれ板
- 天井
- 本体の天井
- 本体
①「すだれ板」の3Dデータ化
まずは、すだれ板のイメージです。横からの図のため、イメージ図でありながら、イメージが難しいかも知れませんが、3Dデータ化すると伝わりやすいかも知れません。作成した3Dデータは下図のようになります。
板だけなので、なんのこっちゃですが、少しイメージが湧いてきましたでしょうか。シンプルなパーツのため、3Dデータ化に特に工夫点はありません。
②「天井」の3Dデータ化
続いて、天井です。駆除装置の先頭の上部にあたるパーツです。3Dデータ化していきます。作成すると下図のようになりました。これだけ見ると意味不明ですね。
ちなみに、このパーツをわざわざ分離した理由は、すだれ板を本体に取り付ける際に、上部からぶら下げる構造で作っているためです。すだれ板をぶら下げたあと、上部からフタをする目的で、このパーツを作成しています。現時点では、まだイメージが難しいと思いますが、今後の流れでわかってくるかと思います。
③「本体の天井」の3Dデータ化
本体の天井です。3Dデータ化にあたり、網目のような構造で作成しました。下図をご覧ください。
実際に駆除装置として開発した際には、エサを設置します。そのため、ゴキブリ本体が逃げ出さない大きさの、空気の通り道を作っておかないと、においが拡散せず、ゴキブリ自体に気が付いてもらえません。可能な限り、多くの穴を作り、風通しのよい装置にしておきます。
④「本体」の3Dデータ化
最後は駆除装置の本体です。最も複雑なパーツですが、これまでと同様に、3Dデータ化していきます。作成した3Dデータは下図のようになりました。
本体も、エサのにおいが拡散するように、風通しのための穴を網目のような構造で作成しました。風通しが良ければ良いほど、自然で侵入しやすいことでしょう。
3Dデータ化の手順については・・・
さて、ここまで一通り設計イメージを3Dデータ化することができました。肝心の3Dデータ化をどうやって行ったかについてですが、3Dデータ化の手順については、記事が長くなりますため、また別途の機会でご紹介できればと思います。
3Dデータを「印刷」する
ゴキブリ駆除装置の設計イメージから、3Dデータ化まで完了しました。ここまで出来たら、あとは実際に触れる状態にしたいところです。
そこで今回は、3Dプリンターを利用してそれぞれのパーツを「印刷」していこうと思います。いよいよそれぞれのパーツを触ることができるようになりますね。わくわくどきどき感が止まらず、心肺機能が強化されそうです。
①「すだれ板」の印刷
上図の「すだれ板」を印刷すると、下の写真のようになりました。印刷後の熱で少し曲がっていますが、まあ大丈夫でしょう。印刷後すぐ冷却するなどの対応でこのあたりは改善できそうです。
②「天井」の印刷
次に「天井」を印刷します。下の写真の仕上がりです。これだけだとやはり、なんだかよく分かりませんね・・・。
③「本体の天井」の印刷
「本体の天井」です。下の写真をご覧ください。ここまで来ると、それっぽくなってきたんじゃないでしょうか。
④「本体」の印刷
最後に「本体」の印刷です。穴の数が多いため、留まる回数も多く、印刷に少し時間がかかるようです。長さにして長辺 10 cmのサイズなのですが、このデータで 2 時間ほどかかりました。もっと複雑な構造を採用すると、印刷に要する時間的コストは考慮が必要なところです。
さて、これでそれぞれ4つのパーツの印刷が完了し、あとは組み立てるだけです。全パーツの印刷に要した時間は、3時間を超えました。印刷に使用するフィラメントの長さは、さほど気になる量ではありませんでしたが、この駆除装置を量産するには、時間的な面では、さらにシンプルな構造にする必要がありそうです。特に、網目の箇所は、穴の大きさを大きくすることにより、印刷領域が減るため、良い改良点かもしれません。
「すだれ板」のぶら下げ
寝言はこの辺にして、さっそく組み立てていきましょう。と言っても、「すだれ板」を取り付けるだけです。今回、駆除装置には、引っ掛ける構造などが無いため、それぞれのパーツは接着剤などで固定する必要があります。このあたりは、今後改善できそうです。
天井のパーツを付けて・・・、ついに完成です!
ゴキブリ駆除装置No1「すだれ式シンプルトラップボックス」と命名しようと思います。安直ですが、まあ、駆除装置の開発第1弾なので、大目に見て頂けますと幸いです。
カラー版も作ってみました。実際に検証する際は、景色に同化するような配色で作るとより効果がありそうです。
さて、どう検証しよう?(まとめ)
今回は、少し長い記事になってしまいましたが、ようやく駆除装置が完成しました。ゴキブリを見るだけで、スリープ状態に陥る私ですが、この世の課題を解決するために人柱になる必要があるようです。
・・・ちょっとゴキブリが大量に出現するエリアを探し、作成したゴキブリ駆除装置の効果を確認してこようと思います。確認したいのは主に以下の点です。
- そもそもすだれ式ドアは有効か
- どれだけの長い時間捕獲できるか
- 駆除できるか
当然ですが、作成開発したゴキブリ駆除装置のゴールは駆除できることです。
今回は、「すだれ式ドア」というアイデアを採用していますので、この点が機能するかの確認が大前提となりますが、ちゃんと駆除できることを期待し、確認しようと思います。
これからは検証によって出てきた問題点を洗い、実体化したゴキブリ駆除装置の改良を進めていきたいと思います。
今回開発した駆除装置には、まだまだたくさんの課題があります。単純にパーツを接着する構造も非常に使いにくさがありますので、今後は引き続き、接着剤やのり、テープなどが不要な構造とする改良も加えていこうと思います。
今回使用した3Dプリンターの紹介
今回のゴキブリ駆除装置の作成開発にあたり、使用した3Dプリンターを紹介しておきます。巷では、良質な3Dプリンターについて、10万を超える高価なものがたくさんあります。もしかしたら、みなさんも、高いイメージを持っておられるかもしれません。
しかし、今回印刷に使用したプリンターは2万円にもいかない非常にリーズナブルな機器でした。貯金に自信がない私でも、気軽に試せる製品でしたので、気になる方は試してみてもよいかもしれません。完成品なので、届いてすぐお使いになれます、オススメです。
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ただ1点、造形サイズが 11 cm ✕ 11 cm ✕ 12.5 cmと、やや小さめですので、スマートフォンのケースを作りたい場合などは、一回り大きな製品を検討なさるのも良いかもと思います。以下の製品は、サイズが大きめで比較的安価です。
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