■ 今回取り扱うコード
今回は、以下のコードを取り扱います。
ご自身が用意した環境に、以下のコードをコピーするだけで実行することができます。
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//足し算を表示する System.out.println("19+14は"+(19+14)+"です。"); //引き算を表示する System.out.println("25-13は"+(25-13)+"です。"); //掛け算を表示する System.out.println("54*2は"+(54*2)+"です。"); //割り算を表示する System.out.println("24/3は"+(24/3)+"です。"); //割った余りを表示する System.out.println("18%4は"+(18%4)+"です。"); |
■ サンプルコード全文
サンプルコードの全文は以下です。
■ 出力結果
今回のプログラムを実行した際の出力結果は、下記です。
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19+14は33です。 25-13は12です。 54*2は108です。 24/3は8です。 18%4は2です。 |
■サンプルコードの説明
プログラミングで四則演算
プログラミングでは、文字を表示するだけでなく、足し算や引き算など四則演算を行うことができます。単純な計算から、複雑な計算まで、さまざまな計算を行うことができます。
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//足し算を表示する System.out.println("19+14は"+(19+14)+"です。"); |
計算した結果を表示するには、上記のように文字列である「””」(ダブルクォーテーション)で囲っている文字に、 「+」(プラス)の記号を用いて文字列同士を繋いであげることで実現できます。
脱線しますが
ちなみに、細かいですが、プログラミングでは文字の数によって、「文字列」と「文字」という言葉を使い分ける場合が多いです。特に、「文字」は1文字を指し、1文字以上の文字のかたまりを「文字列」として表現します。クォーテーションのルールは、プログラミング言語によって異なります。
表現 | 定義の例 |
文字列 | 「””」(ダブルクォーテーション) で囲った1文字以上の文字 |
文字 | 「”」(シングルクォーテーション)もしくは、 「””」(ダブルクォーテーション) で囲った1文字 |
掛け算の記号「*」(アスタリスク)
プログラミングで、四則演算を行う際に、一点ほど注意すべきことがあります。それは、掛け算を行う場合です。下記の式を御覧ください。
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//掛け算を表示する System.out.println("54*2は"+(54*2)+"です。"); |
通常、掛け算を行う際は、「×」などの記号で表現することが多いかと思いますが、プログラミングで掛け算を行う際は、「*」(アスタリスク)を使用します。多くのプログラミング言語が、この「*」を使用して、掛け算を表現するので、しっかり確認しておきましょう。
Javaの特徴
他のプログラミング言語では、数値を文字列として変換してあげなければ,、エラーとなるものもありますが、Javaでは、文字列と単純に記号で繋げてあげることで、全体を文字列として認識してくれます。具体的には、下記の部分のコードです。
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"19+14は"+(19+14)+"です。" |
先程「文字列」と「文字」の説明を挟みましたが、下記の箇所は文字列にあたります。
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"19+14は" |
こちらも文字列です。
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"です。" |
一方で()で囲んでいる数字で記載している下記の箇所は、数値にあたります。これだけでは数値であり、文字列ではありません。
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(19+14) |
「()」(かっこ)がなくても数値の計算は表現できますが、「()」で囲むことで、より正確に四則演算した結果を出力することができます。これは、算数や数学でも同様かと思います。
本来であれば、四則演算を行った結果は、数値ですが、先程も書いたように、 文字列である「””」(ダブルクォーテーション) と繋げる(※)ことで、同じ一つの文字列として表示しているのです。
※「文字列の連結」などと表現します。
割った余りの計算
今回のサンプルコードでは、下記のような割った余りを計算するコードも使用しました。他の計算と比較して、普段使わない珍しい計算なのではないかと思います。
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//割った余りを表示する System.out.println("18%4は"+(18%4)+"です。"); |
計算を行うときに、足し算、引き算、掛け算、割り算をいわゆる四則演算と表現しますが、プログラミングでは、割った余りの計算も非常に重要な役割をしています。そのため、今回はあわせて使用しました。
割った余りの計算の例
割った余りの計算の使用例は、例えるならば、下記のような場合です。
- 奇数や偶数
- 秒数の分への変換
「奇数や偶数」の場合は、2で割った余りが0なのか、1なのか、で奇数か偶数なのか判断できます。また、秒数を分に置き換える際は、たとえば123秒のとき、60秒で割りますよね?そのとき、2で割ると、2分と余る3が出ますが、当然ですがこの3は3秒にあたります。
頭で考えると意識しませんが、この余りの3秒もプログラムで計算する際には、必要になる考え方です。頭の片隅にでもいれておくと重宝するかと思います。